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定期的に受注をいただく馬車道今井様。

久々に新作を製作致しました。

クロコダイルパスケース：

ブラック×1

グラデーショングレー×1

総手縫いでポケットの裏にも革を付け、芯材にも床革を使用した贅沢な総革です。

納品したばかりですが

すでにグラデーショングレーは売り切れとなり

ブラックが残り1点です。

アルカヌエバでは販売しておりませんので

ご興味があるかたは馬車道今井様まで宜しくお願い致します。

カードポケット部の組み立て。

コインケース部を省き、カードポケットを増やす仕様になってます。

底面をフリーとせずにぐるりと繋がった底面の作りは私自身初めて行いますので漉き加減や貼り方に悩みました。

（わかりづらい説明ですよね。。）

一見シンプルな長財布ですが、組み立ての順番を間違えるとその後の組み立てが出来なかったりしますので

慎重に製作しております。

カードポケット段の製作。

今回は贅沢に裏にも革を付けているので薄く全体を漉きその後部分漉きを行っております。

この後にコバ処理を行い組み立てていきます。

革を手縫いする時は布と違い事前に縫い穴を開けておく必要があります。

目打ちで跡付け後に一目一目を目打ちの跡を追って

錐（オウル）で貫通させていきます。

つまりは手縫いするまでに

①捻で線引きをする

②目打ちで跡を付ける

③錐で貫通させる

と三工程必要になります。

ミシンであれば穴を開けながら縫うので手間暇やスピードがとても遅くなります。

全てをミシンで行えば何倍も早く出来上がるのですが

手縫いには手縫いのメリットもあります。

ミシンで縫えない箇所も縫えたり、裏糸も綺麗縫えたり、組み立ての順番の選択も多く自由度が高いのが魅力です。

アルカヌエバ台村町事業所の製品はミシンと手縫いでほぼ５：５の割合になっております。

また一つの製品に対して両使いして生産性を上げていたりと様々です。

パスケースと同様に定期入れも人気があります。

カメラパスケースに続き定期入れバージョンも製作しております。

手間がかかる作りですが

収納ポケットは潔く　”1枚”　になります。

出来上がり次第ご紹介致します。